ここではビデオスロットのRTP(還元率)の調べ方について解説します。この記事を読むことで、RTPの調べ方が理解できるだけでなく、RTPのちょっとした違いが勝敗を大きく左右する要因となることもわかってきます。初心者の方がビデオスロットを始める際に重要なRTPについて、調べ方を解説していきましょう。
オンラインカジノのビデオスロットでは、RTPが変更可能な機種もあります。パチンコやパチスロの「設定」のようなものです。RTPが変えられるタイプの機種では、実際にRTPを調べる方法が異なります。この記事では、RTPの調べ方の違いについても詳しく説明していきます。
ビデオスロットのRTPの調べ方
ほとんどのスロット機では、画面左下に「ゲーム情報」ボタンがあります。このボタンを押すと、ゲームのルールやボーナス、配当率などの詳細情報が表示され、その中にRTPも記載されているのが一般的です。
例えば、Push Gamingの「JAMMIN’ JAR」というスロットの場合、左下の「9マス」ボタンを押し、「ゲーム情報」を選択すると、RTPが記載されたページが表示されます。
RTPの記載場所はプロバイダーによって異なりますが、多くの場合は情報ページの末尾に載せられています。最終ページから確認するか、「Ctrl + F」で「RTP」と検索するのが便利です。
ゲームプロバイダーによって、この「ゲーム情報」ボタンは「三」や「?」、「+」など、形状が異なる場合がありますが、RTPの表示方法は同じです。もし情報ページにRTPが記載されていない場合は、検索エンジンで「ゲーム名 RTP」と調べるといいでしょう。
RTPの考え方
RTP(還元率)を説明するときに、よく$100をスロットで遊び終わったときに$97になったから還元率が97%というような表現します。
RTPを算出するときには数値が2つあれば計算できます。
・総返還額
・総賭け額
それではRTPを計算してみましょう。
RTPの計算式:(総返還額 ÷ 総賭け金) × 100%
(例)100ドル入金して、$1で100回まわしたあとに、$97で出金したときのRTP
上の例を数値で当てはめると
総返還金額 $97
総賭け金額 $100
$97÷$100=0.97 0.97×100%=97.0%
RTPは理論値なため、実際に得られるペイアウト額とは大きく異なる場合があります。
*RTPは「総賭け金額から総返還額を計算して計算されますので、たった1人で一気に負けてしまっても、他のプレイヤーによる「総賭け金額」や「総出金金額」が存在する限りカジノ全体のRTPでは0%になりません。
初心者の方はRTPの高いゲームを選んで遊ぶことが無難です。カジノゲームの種類によってもRTPがかなり異なりますので、関連記事も参考にしてください。
RTP情報を表示してくれる親切なカジノの例を紹介
RTPの調べ方について解説をしていますが、情報を積極的に表示している親切なカジノもありますので一例を紹介します。
ミスティーノ(Mystino)
ミスティーノ(Mystino)は、2024年2月からビデオスロットでのRTP設定自体を全面的に撤廃しました。これにより、プレイヤーはRTPを調べる必要がなくなり、低設定になっているか心配することなくゲームを楽しむことができます。安心してお気に入りのビデオスロットをプレイし、大きな勝利を目指しましょう!カジノの詳細については下のリンクから確認できます。
ベラジョンカジノ(Vera&John Casino)
ベラジョンカジノでは、TOP画面のゲーム右下にある「…」を押すだけで、還元率(RTP)と直近24時間でのRTP、ベット可能額が表示されますので、いちいち調べる必要がありません。
カジノの詳細については下のリンクから確認できます。
インターカジノ(Inter Casino)
インターカジノも、TOP画面のゲーム右下にある「…」を押すだけで、還元率(RTP)と直近24時間でのRTP、ベット可能額が表示されるので、いちいち調べる必要がありません。
インターカジノは、ベラジョンカジノの系列姉妹カジノですので、機能も同じになっています。
遊雅堂 (YUUGADO)
実は遊雅堂(YUUGADO)も、TOP画面のゲーム右下にある「…」を押すだけで、還元率(RTP)と直近24時間でのRTP、ベット可能額が表示されるので、いちいちRTPを調べる必要がありません。
遊雅堂もまた、ベラジョンカジノやインターカジノの姉妹カジノなため、機能は共通しています。
プレイオジョ(PlayOJO)
プレイオジョ(PlayOJO)では、RTPはゲーム画面で確認することになりますが、TOP画面の「HOT/COLD」画面では直近1時間のプレイ状況がリアルタイムで表示しています。これにより、好調台と不調台を見分けることができます。
ラッキーニッキー(LuckyNiki)
ラッキーニッキー(LuckyNiki)もプレイオジョ(PlayOJO)同様の「HOT/COLD」機能を採用していますので、RTPはゲーム画面で確認することになりますが、直近1時間のプレイ状況はリアルタイムで表示しています。
リリベット(Lilibet)
リリベット(Lilibet)カジノでは、TOP画面からゲームにカーソルを合わせるとRTP情報が表示されます。プレイヤーはわざわざRTPを調べる必要がないのでゲームを楽しむことができます。
カジノミー(casino.me)
カジノミーでは、ビデオスロットの選択画面で、基本情報が確認できます。情報としては、注目機能、還元率、ボラティリティ、最大配当額、最小・最大ベット額、リリース日が確認できるのが特徴です。
でも通常ゲーム84スピン分でボーナスが購入できるので、考えどころです。
直接ボーナスを購入できる機種もあるので、通常ゲームをスキップしたい人や余裕のある人は直接ボーナスを購入することもよいでしょう。
Play’nGoの機種で遊ぶときは「低設定」に気を付けよう
Play’nGoの機種で遊ぶときは注意が必要です。なぜなら設定が複数あるからです。見抜けないと負ける原因にもなります。
Play’nGoのムーンプリンセスは日本人が1番好んで遊ぶ機種として有名。
超人気プロバイダーPlay’nGoのスロットはRTP設定に注意
オンラインカジノのビデオスロットを検索してみると、「オンラインカジノのスロットには設定がないため、遊ぶカジノに関わらず同じ」といった情報が出てくることがあります。
しかし、実際には違いがあります。2020年以降、多くのゲームプロバイダーがRTPの設定変更機能を導入し、カジノ側でRTPを調整できるようになっています。2024年現在ではほとんどのプロバイダーで設定切り替えが可能となっています。
その中でも特に注意が必要なのが、超人気プロバイダーのPlay’nGoです。Play’nGoの機種は、RTP設定を5段階に細かく変更できるので、カジノによって設定が大きく異なる可能性があります。
RTPの設定差には注意が必要です。これは、ビデオスロットでの勝率に大きな影響を与える重要なポイントです。どのカジノで遊んでも同じだと思い込むのは誤解です。そのため、この点を十分に理解しておくことが重要です。
ムーンプリンセスのRTPを実際に調べた画像
デフォルト(通常)の設定は96.5%ほどです。一般的にはこの設定であることが多いです。
では、次の設定を見ていきます。
上の画像では94.51%が表示されています。この設定が使っているカジノも結構ありますので、珍しくはありません。見かけたときに「やる」、「やらない」はプレイヤーの判断によるところです。
さらに画像があります。
さらに低設定である「91.49%」を置くカジノもあるのです。
このようにPlay’nGoのスロットには複数の設定が存在します
Play’nGoは人気の高いゲームが多数あるため、カジノ側がRTPの設定を低くしていることがあります。1つでもPlay’nGoのゲーム種で設定が低かった場合、そのカジノの他のPlay’nGoゲームもすべて設定が低い可能性があるのが気になるところです。
スロットを遊ぶ前には、必ずRTPを確認する習慣をつけましょう。遊んでいる最中に資金の減り方が異常に感じた場合も、すぐにRTPをチェックしましょう。
RTPを調べて設定が明らかに低かった場合は、他のプロバイダーのスロットに切り替えることやテーブルゲームに切り替えることも検討しましょう。RTPの差で勝率は大きく左右されます。設定に注意することが勝つコツです。
ゲームプロバイダーについて詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
。(Red TigerやNoLimitCityにも設定があります)
RTPの「無表示」
ここまで、Play’nGoの機種には「通常」と「低設定」の2つのRTP設定があることを説明してきました。しかし、もっとやっかいな設定が「無表示」です。以下をご覧ください。
同じムーンプリンセスのゲーム説明ですが、RTPの表示がないことがわかります。オンラインカジノのライセンス規定上、スロットの設定を公開する必要がないため、RTPを表示しないカジノもあるのです。
この場合、「通常」設定か「低設定」のどちらが入っているのか判別できません。遊ぶ際には十分注意が必要で、初心者の方は避けた方が良いでしょう。最低額で様子を見る必要があるでしょう。
RTPが不明のスロットはリスクが高いため、設定の公開されている機種を選ぶことをおすすめします。
設定がないことで知られているプロバイダー
最後にスロットにRTPの設定差がないということで知られているプロバイダーを紹介します。
「低設定を看破したとき」や「無表示」のカジノだったときに、下記のプロバイダのスロットで遊んだり、ライブカジノで遊ぶという選択肢を持つようにして、切り抜けるようにしておきましょう。
- Big Time Gaming
- Microgaming
- 4ThePlayer
- ElkStudios(もともとRTPが低め)
- Quickspin (*注意)
(2021年2月時点)
筆者がQuickspinをよく例にあげているのは、ゲーム性のほかに、どのカジノで遊んでも設定差がないということを知っているからです。
Quickspinでの注意点
ビデオスロットはカジノ側の要望によって、設定がつけられるプロバイダーが年々増えています。Quickspin社も例外ではなくなり、2021年以降の新作スロットでは設定がつけられる機種があります。
RTP96.3%
(リリース2021年11月)
なので、設定差のないQuickspin社のスロットを確実に遊ぶときには、2019年までにリリースされた「旧作」を使います。その簡単な見分け方を紹介します。
■Quickspinはロゴで簡単に年代が識別できます
2020~2021
*2代目ロゴの2021年後期から設定付きの機種が導入されています。
3代目ロゴからは設定が導入されています。
2019年までの旧作については、ゲーム起動時に左のロゴが表示されます。
(オレンジ色のロゴの場合は確認をしてから遊ぶと良いです。)
オンラインカジノは20社程度のプロバイダーと契約してゲームを配信しています。主要なゲームプロバイダー30社と人気ゲームを紹介していますので、こちらも参考にしてください。
RTPを調べて「低設定」だった時の対処方法
オンラインカジノでプレイする際に重要な指標として、RTP(Return to Player)を調べるわけですが、解説してきた通り、ビデオスロットなどのゲームが低いRTP設定になっていることがあります。
では、RTPが低設定だった場合、プレイヤーはどのように対処すればよいのでしょうか?RTPが低い設定になっていることを発見した際の対処方法を経験に基づいて解説します。
対処方法:他のゲームへの切り替え
オンラインカジノで、カジノ側がRTPを「低設定」にできるゲームは、経験上、一般的にビデオスロットに限られています。そのため、対処方法としてはライブカジノゲームやテーブルゲームに切り替えて遊ぶことで回避できます。
またはRTPの設定差がないスロットを遊ぶことで簡単に回避できますので、必要以上に怖がる必要はありません。
対処方法:イベントや入金プロモーションを活用する
解説してきました通り、カジノの手の内を知っていれば、プレイヤーはさらにその一段上の行動をとればよいのです。ビデオスロットのRTPが低いカジノの特徴としては、カジノ内で行われるイベントプロモーションが非常に豪華な場合があります。そこで、入金プロモーションを活用して勝利を引き寄せるようにしましょう。
オンカジではカジノゲーム以外でも大きなチャンスがありますので賢くプレイするように各カジノ毎に戦略を立てて遊ぶことが必要です。
まとめ
ビデオスロットを最初に遊ぶときはRTPを調べてから遊ぶようにしましょう。日本人に大人気プロバイダーのビデオスロットには「通常」「低設定」「無表示」がありますので、必ず確認してから遊びましょう。こういうちょっとした差が、大きな勝敗の差を生む要因になります。